愛知県の離島、佐久島でこころとからだを癒してきました。

佐久島

いつも以上におひさしぶりです。

もはや「自粛」が「日常」になりつつあるのか?と戦々恐々としている今日この頃です。

そんな自粛や我慢が数カ月に渡って続いている生活に、わたくしの体が悲鳴を上げたのは 5 月ごろ。

まだ県外への移動は自粛するようにと国からのお達しが出ていたときだったので、近場でリフレッシュすることにしました。

夫の勧めもあり、6 月上旬、愛知県西尾市(にしおし)に属する佐久島(さくしま)へ行くことにしまして、そのときの様子を旅行記としてまとめておきます。

無駄に長い、いわゆる駄文になってしまった自覚はありますので、興味のある部分だけサラサラと、もしくは全体的に流して読んでもらえれば幸いです。

愛知県にも離島があるのです

どのくらいの人がご存知かは分かりませんが、実は愛知県にも離島がいくつかありまして、佐久島はそのうちのひとつです。

西尾市の一色港(いっしきこう)から高速フェリーで 20 分程度と、かなり気軽に行くことができる島なのです。場所はここ。

一色港にはだだっ広い駐車場があり、無料で停められます。わたくしも自家用車で乗り付け、決められた場所(むしろ停めてはいけない場所のほうが少ない)に車を停めて、いざフェリーへ。

(ちなみに、一色港行きのバスも出ていますが、本数はかなり少ないので車推奨です。)

普段の混み具合はまったく分かりませんが、自粛要請期間中 + 平日の昼間 + 小雨ながら悪天候 というトリプルコンボでわたくしの乗った便はガラガラでした。

船の定員は約 110 名なのに、乗っていたのはわたくしを含めて 10 人程度だったように思います。

フェリーに揺られること 20 分ほどで最初の目的地である西港に到着、ここでほとんどの人が下船しました。

佐久島は現代アートを町おこしの一環として行っています。愛知県に住んで 10 年未満、愛知に来てから佐久島を知ったわたくしでも「佐久島といえば現代アートだな」という程度に有名なのであります。

そんな現代アートの見どころが多いのは西港。なので、下船する人も多いわけですね。

一方でわたくしは宿泊目的で島を目指しているので、民宿などの施設が多い次の港、東港を目指して引き続き乗船。

しかし、西港から東港へは 5 分程度なので、あっという間に東港に到着、佐久島に降り立ちました。ちなみに、東港は終着でもあります。

佐久島の鳶

西港に着く頃、窓から島のあたりだけ晴れ間が出ているが見え、東港に着いたときは真っ青な空が島の上に広がっていました。晴れた嬉しさと同時に、帽子を持たずに来たことを後悔…。

佐久島を訪れた時分の愛知県は連日の雨予報でしたので、まさか晴れるとは思わず、雨傘(しかもビニール傘、透明。笑)しか持っておらず。

島の対岸には真っ黒な雲がかかっていたので、今きっとあのあたりは雨なのだなぁ、天気って不思議なものだなぁと。

で、フェリーの中は強い冷房が効いているであろうと、スポーツタオルを寒さ対策として首に巻いていましたが、それが日よけ & 汗拭きタオルに大変身したのでした。

佐久島のねこ

平日の佐久島はどこもかしこも貸し切り状態

港に到着後は、すぐ近くの民宿へ。

こちらは、前々日に電話で予約しておきました。直前ですし、ひとり、しかも女性なんてさぞ怪しいと感じたと思うのですが、宿泊を受け入れてくれて感謝しきりです。

そして、この日の宿泊客はわたくし一人だけとのこと、なんと民宿が貸し切り状態!

かえって申し訳ない気持ちになりつつも、人目を気にせずのんびりできる~とちょっとウキウキしたのは秘密です。

通された部屋に荷物を置いて、島内の散策開始。

…といっても、海岸にビーチグラスがあるのか探したり、視界に入った現代アートを目指してみたりする程度のこぢんまりとした散策です。

到着した東港からすぐ近くにあったアート『イーストハウス』、ここも貸し切りでした。笑

イーストハウス

徒歩圏内の展望台やカフェが休業中だったこともあって、狭い範囲をちょろちょろ移動したあとは海岸に座り込んでひたすらぼーーーっとしていました。

佐久島の海岸はごつごつとした石や、カキなどの貝殻が多く目につき、砂浜ではありません。

内海なので波も穏やかで、わたくしの故郷の海そっくりでとても懐かしい気持ちになりました。

聞こえるのは寄せては返す波の音、トンビやカラスの鳴き声、あとは島内に流れる同報無線のみ。

同報無線からは不思議な演歌のようなものがしばらく続いたあとに、町内会からのお知らせで「生ごみ処理機が壊れたので直るまで使わないでください」とおじいちゃんの声が流れていたのがツボでした。のどかでいいなぁ。

佐久島

散歩したり、日陰で腰を下ろしてぼーっとしたり、何をするでもなかったのに数時間が経ったので宿へ。

道すがら、帰宅途中であろうひとりの女子中学生が元気な声で「こんにちはー。」と挨拶してくれました。

なんだかとても嬉しくて、自転車にヘルメットという懐かしい出で立ちにも感動(わたくしも同じスタイルで中学に通っていました)。

実は、島に降り立ってすぐ、島内の年配女性ふたりとすれ違ったときはなんかこう、よそ者を観察するような、あまり歓迎されていない視線を感じたような気がしてちょっとモヤモヤしていたのです。

でも、挨拶をしてくれた中学生のおかげでモヤモヤが吹き飛ぶと同時に、先に挨拶できなかったわたくしも大人として恥ずかしいな、などと反省したのでした。

ひとりっきりの贅沢な時間を堪能

宿に戻り、一般家庭のお風呂を数倍大きくしたような、小さな銭湯のような、いつもと違うお風呂で汗を流してサッパリしてから、今回のメインとも言える夕食に臨みました。

とはいえ、夕食もひとり。普段は宴会場となるのであろう広いお座敷にポツン。テレビもつけず、静かに席に着きました。

夕食はもちろん海のものが中心です。この辺りといえばタコや渡り蟹がよく捕れるので、テーブルにはそれらの魚介が並んでいました。特にタコはお刺身、ゆでダコ、酢の物、揚げ物とフルコース状態。

夕食

ちょっとだけお酒も飲みたくなったので、缶ビールを追加注文して乾杯(自販機から出している音がしました。笑)。かなりのボリュームで全部平らげることはできませんでしたが、豊かな海の幸をたっぷりと堪能しました。

ごちそうさまです、と奥へ声をかけて上階へ。部屋には敷かれた布団が待機。掛ふとんカバーの柄が魚柄でかわいらしい。

お布団

一応、蚊よけは置いてあったものの蚊はおらず、少し湿ってひんやりとした外の風が心地よく部屋の中へと入ってくるのでエアコンいらず。

海がとても近いのに磯臭さはなく、涼しげな風と波の音だけが入ってくるのみ。極上のリラックス空間でした。

特にすることもなく、タブレットでネットサーフィンをしながらも、なんだかそれに集中してしまうのももったいない気がして、部屋の明かりを消してレースのカーテンを開けてしばし島の空気を楽しんでいたらほどよく眠くなってきたのでそのまま就寝。

翌朝は直食を済ませ、あとは帰るだけだな、とのんびりとチェックアウトして東港へ向かったのでした。

船出間際、濃厚な佐久島観光が実現

宿から港までは数分、フェリーが来るまでにはまだ時間があり、すぐに手持ち無沙汰になってしまいました。暑くて遠くまで行く元気もなく、周辺をウロウロ。すると、民宿のご主人にバッタリ。

少し立ち話をしていたら、その流れで島を案内しながら西港まで送ってくださることに。

実は今回お世話になった民宿…、チェックインではなくチェックアウトの精算時に住所や氏名を書くシステムで、書かれたものを見て近隣の人だ!と知ったとのこと(宿の人たちとは最低限の会話しかしていなかった)。

民宿の軽トラの助手席で揺られながら、島内の見どころを周りつつ西港へ。

車中では、冗談を交えながら佐久島のあれこれを聞くことができました。例えば、島には月・水・金で女医さんが来ているとか、学校は小中一貫の状態で、現在の児童・生徒数は25名だとか。

関西から移住してきたという女性ともすれ違いながら、移住者を積極的に呼ぶ取り組みをしているというお話も聞きました。

下の写真は、まだ観光客のいないタイミングで訪れた「おひるねハウス」。島で一番人気のアートであり、島に到着した人たちが最初に訪れる場所だそう。

おひるねハウス

このおひるねハウス、名探偵コナンにも登場したという話も初めて知りました。「土日は人でごった返すから、この後は賑やかになるよ~。誰もいないなんてめずらしいよ~。」とのことでした(ちょっと嬉しい)。

そういえば、現代アートの町おこしは町長の一声で決まったとか。そして、その決定に対してほぼ反発する住民しかおらず、当時は島の若者という年代だったご主人たちが「現代アートとはなんぞや?」と思いつつもプロジェクトを何とか進めて、今があるそう。

正直、アートを観るよりもそのプロセスを、反発する島の人たちとの間で苦労しながら町おこしを進めたという、そんな生のお話を聞けたのがとても良かったですね。

結果的に、東港から西港までの15分間が、佐久島にいる中で一番濃い時間だったかもしれません。笑

本当に、ご主人には感謝です。

そういえば、佐久島を訪れた6月上旬は、すでに土日の日帰り観光客の足は戻っているとも聞きました。ただ、宿泊するお客さんはそもそも少なそう。

ご主人は何もない島だからねぇ、と話していましたが、わたくしにとっては自然豊かでとても良い所でしたし、何もない、つまり、自然が多く残っている、というのは最高級の贅沢だと思うので、その価値を求めてもっともっとお客さんが来ることを願っています。

そんなわけで、佐久島、おすすめです!

佐久島

佐久島の情報はこちらから

島へのアクセス方法から、宿のこと、現代アートの紹介など、知りたいことが全部わかるかなと思います。ヽ(・∀・)ノ

・佐久島振興課の Web サイト : 佐久島 愛知県の離島 アートの島 | 佐久島

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