今回は外観のお話です。
土地が決まり、間取りがおおよそ決まり、次に決めたのは家の形と外壁をどうするか?ということでした。
屋根の形と外壁の素材や色をどのように考えて決めたかについてまとめます。
まずは屋根の形を決めました
わたくしが「家」と言われてイメージするのは三角屋根が乗っかったよくある形。最近では全体が四角形の家もちらほら見かけますが、自分の家はよくある形に近いものがいいなぁと漠然と考えていました。
夫も四角い形ではないほうがいいなとは言うものの、それ以外はあまり考えたことがなく、具体的なイメージやこだわりがないもよう。
そこで、外出時にはいろんな家の形を見たり、インスタグラムや Pinterest (ピンタレスト) でたくさんの外観をチェックして…と好みの形を探りました。
同時に工務店さんから教わったのは屋根の形です。いくつかは見たことある!というものですが、知らない形もいくつかありました。こんな感じです。
画像出典 : 住まいづくりサポーター屋根係の瓦ブログ
ついでに、屋根について知り得たことをメモしておきます。
- 最も一般的なのは切妻屋根、その次に寄棟屋根
- 最近は、太陽光パネルを乗せる用途、コスト面などから片流れ屋根が人気
- 屋根だけの費用では 片流れ → 切妻 → 寄棟 の順に上がる(使う材料が増えるから)
- 雨をしっかり流すように配慮すれば、どの形状でも機能面に問題なし
そしてわが家について。
工務店さんからは、間取りに基づいて片流れ屋根と差しかけ屋根を組み合わせたような形状の屋根を提案してもらったのですが、個人的にどうも片流れが好みではなく。
あれこれ見ていたところ、わたくしは三角の大きな屋根、いわゆる「大屋根」と呼ばれている形がいいなと感じたので、それにできないかと相談。
夫と工務店さんの同意を得て、少しだけ角度をつけた大屋根の形になりました。
ちなみに、大屋根は 1 階と 2 階の屋根をひとつで覆うのでかなり大きく立派な外観になります。わが家の場合、中はそこまで広くないのですが…。汗
※「大屋根」の Google 画像検索はこちら → ★
外壁の素材は消去法で決定
次に外壁です。
外壁は大きく分けて 4 種類あることを知りました。
- サイディングボード
- 無垢材
- ガルバリウム鋼板
- 漆喰(しっくい)
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2017.07.20 追記
そういえば、タイルやコンクリートという手段もありました。
が、木造ということもあり、当初からスルーしていたことを追加しておきます。
ちなみに、住宅展示場めぐりをしていたとき、
パナホーム(パナソニック ホームズ)のタイルなら貼ってみたい、と感じました。
手入れがほぼいらないというのは替えがたい魅力ですが、
タイルが重いので骨組みと基礎をしっかり、そして、タイル自体が高価というのがネックでした。
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わたくし調べと主観ではありますが、特徴をざっとまとめました。
種類 | メリット | デメリット |
---|---|---|
サイディングボード | 材料費・施工費が安価 デザインが豊富 |
耐用年数が他に比べて低め 10 年程度で塗装などの手入れが必要 |
無垢材 | 木の風合いが美しい 耐用年数が長い |
値段は木材の種類によりピンキリ 数年おきに塗装の手入れが必要 |
ガルバリウム鋼板 | 丈夫でさびにくい 耐用年数はそれなりらしい (調べてもよく分からなかった) |
デザイン・色味が限られる 経年劣化で色味が変わる 衝撃に弱い |
漆喰(しっくい) | 見た目が美しく、高級感がある 耐用年数が長い ほとんど手入れをしなくてよい |
施工日数がかかり、とても高価 手入れが楽とはいえど、もちろん汚れる |
サイディングはわたくしたちの好みではなかったので候補から外し、漆喰は憧れるけど予算的にとても無理なので諦めました。
無垢材については、以前リンクを載せた SHARES ラグーナ蒲郡 に杉の板を外壁に使った素敵な家があって候補に急浮上。
グレーを帯びたいい風合いをしており、塗装でも色合いを出せるし、長い時間をかけて風化させれば味わいのある外観になるのだそう。
ただやはり、できれば定期的に塗装という手入れをしたほうがいいとのこと。
どのくらいのスパンで…?と聞いたところ「数年」という答えで、たぶんというか確実にこまめな手入れはしない、ということでこちらも諦めました。
そんなわけで、わが家は消去法によりガルバリウム鋼板となりました。
費用対効果がいいようですし、昔の「トタン」というイメージとは違うし、これがベストな選択かなと思っています。
ちょっとだけ余談
わたくしはガルバリウムとトタンは同じもの、というか、トタンが進化してガルバになってたと思っていたのですが、違うようですね。
「どちらかというとブリキの親戚」という説明をどこかで見たのですが、分かったような分からないような。笑
話を戻しまして。
外壁のガルバの色ですが、当初は黒にしようと考えていました。
わたくしは外壁の色にこだわりがなく、夫は引き締まった色がいいということで「無難に黒かな」という話をしていたのです。
ところが、工務店さんは「(わたくしたちの)イメージが黒のガルバではないですね…白なんてどうですか?」と真逆の色を提案。
かなり意外な提案でしたが、たしかに黒のガルバの外壁はよく見るし、ほとんど見たことのない白もいいかもという話になって、じゃあ白でいきましょう、となったのでした。
外壁がほぼ貼られた現在、白色を選んでよかった!と夫ともども満足しております。
最近、あらためて夫に黒でなくてもよかったのか?と聞いてみたところ、ガルバ = 黒、というイメージが強かっただけなので白にしてよかった、とのことでした。
そういえば、外壁のガルバリウム鋼板はジグザグというのか波というのか、そのピッチが狭かったり広かったり、いくつかの幅が選べます。
わたくしたちは工務店さんの用意したサンプルを見て、実際にガルバを施工されたお宅も拝見して、どのピッチにするかを決めました。
ガルバリウム鋼板のピッチの違いの分かる画像がないか探したのですが、ヒットせず。また機会があればわたくしたちの家の写真をアップしたいと思います。
屋根の素材と色は外壁との統一感を考えました
外壁がガルバリウムに決まったことで、なんとなく屋根もガルバリウムになりました。(いや、工務店さんはきちんと選んで “ガルバがいい” と提案してくれていると思いますが。)
まあ、それが一番しっくりくると思うので、異論はなし。
なお、屋根には屋根に適したガルバリウムがあるということで、わたくしたちは色だけを選びました。
メリハリのある外観になるような色にするのか、全体の統一感を出すように目立たない色にするのか、散々悩みました。
アクセントになるような茶色にしようか、思い切って黒にしようか、いやいや周りが白なんだから白でまとめるのがいいんじゃないの?とサンプル片手にあーでもないこーでもないと話し合い。
で、選んだのはマットなシルバーです。ほどよく色が違い、シルバーの車が一番手入れが楽なように汚れも目立たないだろうという期待を込めて。
ダーク系の色は夏になると暑いのではないかという夫の話もあり、無難な色でまとめることにしました。
ただ、お隣さんはわが家の屋根で目がチカチカしないかなという点だけ、ちょっと心配です。もちろんメタリックな色ではありませんが、明るい色には違いないので…。
それにしても、家の外観というものは印象を決める大きなポイントになりますね。
比較的早い段階で決断を迫られるので、事前にたくさんの家や画像を見ておき、好みのイメージを固めておくとあまり迷わずにすむかもしれません◎