前回、前々回と床の素材について書いています。無垢材、合板フローリングといった、木材の床のことをまとめました。
今回は残りの床であるフロアタイルを敷く箇所、クッションフロアとフロアタイルの違いについて書きました。床材はこれで最後となりますので、どうぞお付き合いくださいませ。
クッションフロアとフロアタイルの違い
家を建てるまで名前すら知らなかった、「クッションフロア」や「フロアタイル」。
洗面所やトイレなど、水をよく使う部屋の床に敷かれているビニールっぽい床材のことです。
違いが分かりやすい画像ないかな~?と探したのですが、しっくりくるものが見つからなかったので、簡単にまとめてみました。
まずは異なる点について。
比較点 | フロアタイル | クッションフロア |
---|---|---|
外観 | 重厚感がある | 懐かしさを感じるビニールっぽさ |
質感 | 固くて冷たい | ふかふかとしてやわらかい |
厚さ | 2.5 mm くらい | 1.8 mm くらい |
強度 | 店舗にも使われる強さ | 重いものを長時間載せると跡が残る |
形状 | タイル状 | シート状 |
価格 | クッションフロアの倍 | フロアタイルの半分 |
フロアタイルのほうが、見た目がしっかりしていて高級感があります。種類によっては陶器のタイルと間違えそうになるほど。遠目に見れば気づかないでしょう。
クッションフロアはレトロ感のある、昔ながらのビニールの床、といった雰囲気。言い方は悪いかもしれませんが、安っぽく見えてしまいがちです。
質感も異なり、フロアタイルはひんやり、クッションフロアはふかふかとして温かみがあります。クロス屋さんいわく、冬のフロアタイルはカチコチになるそう…。
また、施工面でも違いがあります。フロアタイルは枚数単位もしくはケース単位で購入し、一枚一枚貼っていきます。クッションフロアは壁紙のようにシート状のものを貼ります。
あとはなんといっても価格ですね。端的に言えば安いのはクッションフロア、高いのはフロアタイルとなります。カタログでは平米単価でおおよそ倍くらいの違いがありました。
そんなフロアタイルとクッションフロアですが、共通点もあります。
それは両者とも同じビニール素材であること!
サンプルを見比べていると、クッションフロアをギュギュッと圧縮したのがフロアタイルなんじゃないかとふと思ったことも(実際のところは知りませんが)。
ビニール素材なので水に強いところも共通しますね。
より詳しい違いについて詳しく書かれているサイトがいくつかありました。その中でも、こちらのページは写真が多く、参考になると思います。
わが家で使うフロアタイルは 4 種類、すべてサンゲツから選びました
フロアタイルもクッションフロアもたくさんの種類があるかと思いますが、わが家はクッションフロアについては少ししか見ていません。
夫がクッションフロアは嫌だと言いだし、わたくしも予算が許すのならフロアタイルのほうがいいということで、すべてフロアタイルを使うことにしたからです。
また、何かと忙しい夫と、壁紙を選ぶのに夢中だったわたくしは、フロアタイルを何社も見るところまで手が回りませんでした。笑
よって、わが家はサンゲツのカタログ 1 冊のみですべてを決めました。フロアタイルを貼る場所は以下になります。
- トイレ
- 洗面室
- キッチン
- ワインセラーの下
- 勝手口付近
- リビング収納
- 多目的室
の 7 ヶ所で使います。
トイレ、洗面室、キッチンは言わずもがな、他には水漏れの恐れがあるワインセラーの下、洗濯機を置く多目的室のクローゼット内、土汚れがつくであろう勝手口まわりにも。
リビング収納内は “選んだ壁紙が栗の床にいまひとつ合わないかも” と思ったので、フロアタイルで合わせることにしました。
栗の床よりもフロアタイルのほうが安いし…という思惑もあります。笑
貼るのは 7 ヶ所ですが、品番は 4 種類に絞りました。
理由は、
- 統一感を出すため
- フロアタイルのロス、無駄を減らせるかもしれない
と考えたためです。
例えばワインセラーの下はほとんど見えなくなりますが、キッチンとの距離が近いので統一感・一体感が出るかな、と。
ロスについては、切り貼りして余ったタイルを他の場所で使えたりするのかな…と考えましたが、効果のほどは分かりません。とほほ。
ただ、クロス屋さんのアドバイスでフロアタイルの大きさには注意しました。
サンプルを見ていると、正方形だったり、長方形だったり、板状だったり、形も大きさもさまざまです。
小さな空間にそぐわないほどの大きなサイズを使おうとすると、カットする部分が増えてロスが多くなるとのこと。ですから、そのあたりのバランスも考えて選びました。
また、フロアタイルはビニールの人工的な素材なので、せっかくならば木の床では表現できないような柄にしたほうがいいのでは、という工務店さんのアドバイスもありました。
各箇所にどんなフロアタイルを貼ったのかは、またおいおい触れていけたらと思います◎