シチリア旅行のインデックスはこちらからどうぞ。
簡潔にまとめる、というのは諦めました…、伝えたいことが多すぎて無理です。ヽ(´Д`;)ノ
マイペースに進めますので、どうぞよろしくお願いします。
そんなわけで(どんなわけで?)、次の宿泊地ラグーサに到着したわれわれ。
ちなみにラグーサはここにあります。
ラグーサは世界遺産だらけといいましょうか、遺産の名称が「ノート渓谷のバロック都市」なので、街そのものが世界遺産と断言してもよいのか、現地でもそのあたりがよく分かりませんでしたけど、まあ、そういう街です。
山の上に、まるで瓢箪のような形で都市が形成されており、われわれはその瓢箪の小さな方、”イブラ地区” と呼ばれる旧市街に滞在しました。
まずは瓢箪でいうところの大きな街(ラグーサ・スーペリオーレと言うらしい新市街)へと入り車を停め…、

photo by 夫
旧市街地(イブラ地区)をパシャリ。
ちなみに、写真では分かりづらいのですが、車を停めた場所は結構な勾配がありまして、でもそんなところはここだけではなくて、言ってみれば街全体が長崎のように、いや、それよりももっと坂だらけな感じです。d(・ω・*)

photo by 夫
泊まるのは、向こう側の街(イブラ地区)の頂上付近です。
宿に到着すると。
また発生しました、駐車場問題!
事前に駐車場の場所は確認していたので何とかそこに到着できたものの、すでに満車。そもそも、山の上の旧市街地なので、駐車場といってもなんとなくのスペースに置けるだけ車を置いている感じ。
どうしようとウロウロしていると、偶然にもホテルのオーナー(大学の先輩にそっくりな同世代風の男性。伝わらなくてごめんなさいませ。)が出てきたので名前を名乗ってごあいさつ。
荷物を先に降ろして、別の駐車場まで一緒に同乗してくださいました。で、そのときに拙い英語で多少の話を。オーナーはとても賢そうな人で、英語もとても流暢でした。すごい。
そんなこんなで、無事宿にチェックイン。
日の沈むところをバルコニーから撮りたいなーなんて言いながら、自分のスーツケースを開けてガサガサしていたら夫がぼそっと「スーツケースの鍵がない」と…。
えっ!どうしてどうして?!と焦るふたり。見つからない鍵。
服のポケット、バッグの中やポケットを何度見ても見つからない。
バッグの中身を全部出して、ひっくり返してみても出てこない。
車にあるかも、ということで車の中を探してきたけど、やっぱりない、と。
カターニアの部屋に忘れた可能性が高い、ということで A 氏に電話したけど、まあ、出ないよね。(ちなみにその後のコールバックもなし。笑)
ネットでピッキングの情報見たけど、ピンとなるものもないし、できる気もしない。
どうしよう、何もできない開けられない…(꒪∆꒪;)
これはオーナーに相談するしか…!ということで、事情を説明したところ、そばにいたおじさんと部屋に来てくれまして「ほんとに壊れてもいいの?」と質問されたので「はい、お願いします」と答えまして。
恰幅のいいおじさんのパワーを以ってしてもこじ開けられないスーツケース、これはもうだめか…?!と思ったとき。
マイナスドライバーで鍵穴をがちゃがちゃしたら、カチッと鍵の開く音が聞こえました。
え、そんな構造なの?
というか、おじさん先にそこ試さずにこじ開けようとしたんだ?
というか、鍵をいじるより、こじ開けるほうが難易度高いってこと?
なんだかいろんなことに驚きつつ「ヤッター!すごいすごい!」と両手をあげて喜ぶわたくし、ほっとする夫。日本語で感謝を伝えまくり。
冷静になって英語とイタリア語でお礼を言いつつ、おじさんとオーナーに米つきバッタのように頭を下げまくりました。「HAHAHA!」とにこにこと応えてくれるおふたり。そして最後はガッチリと握手。
あとで夫に指摘されてなるほどと思ったんですけど、シチリアに来てから毎日誰かしらと握手をしています。なんだろう、そういう雰囲気になるんですよね、どこでも。
日本ではそんなコミュニケーションしないけど、言葉が不自由な分、大げさなくらいにリアクションしないとこちらの気持ちが伝わっていない気がする、というのも大きいかな。σ(゚・゚*)
で、ようやく気持ちが落ち着いて安心したらお腹が空いてきまして、おいしいお酒と食事を求めて街へ繰り出しました。
何でもこの日はヨーロッパ各地を回るアートフェスティバルの最終地であり最終日とのことで、人・人・人。
だから駐車場確保が大変だったのね…。
こんな日だから入れるか分からないけど、とオーナーさんに教えてもらったトラットリア近くまで来たものの、どれか分からずまあいいやと目についたところへ入店。
席についてみれば、なんだかお高そうなリストランテに迷い込んだ感じ。
そしてあまり客もおらず(この時点で 19:30 すぎ)、しまったやっちゃたかな~とソワソワしていたのですが、飲んで食べ始めたらそんな不安はどこへやら。
大正解なお店でした。ヽ(*´∀`)ノ
詳しくはワインブログにてアップしております。ご興味のあるかた、お時間のあるかたはぜひどうぞ。
たっぷりのワインと食事を堪能し、疲れで夫が寝落ちしたので慌てて起こしてお会計。
よく見れば、お店は満員に近いほどの混雑ぶりとなっていました(22:30 は過ぎていたような)。やっぱりみんな遅い食事なんですね。
そして漏れなくみなさん、ボトルでワインを飲んでいらっしゃる。なんだかみんな楽しそう。(´ω`*)
お店を出てホテルに戻ろうか~と歩き始めたら、なんと食事したお店の隣がオーナーの言ってたお店だったというオチ。_| ̄|○
まあ、大満足の食事となりましたし、そのお店も満席っぽかったので問題ないのですが。でもちょっと脱力しました。笑
人ごみに紛れながら、

photo by 夫
夜の教会も綺麗だねぇなんて話しつつ歩いていると、なんだかすごい人だかりが。

photo by 夫
なんだろうと覗いてみると…

photo by 夫
スプレーアートの実演中。
うーん、すごい。作品もだけど、匂いも。

photo by 夫
もうすぐ仕上がりそうだったので、最後までいましたが、人が多いから肝心の手元があまり見えず。
夫が作品買えるのかな?とすごく興味をそそられてかなり悩んでいましたが、コミュニケーション難しいし、値段分かんないし、アーティストは誰かと熱心に話しているし、持ち帰るのに神経使うし、ということで断念。その場を後にしました。
あ、寒かったのもあります。昼間は半袖でも過ごせるくらいだったのに、夜は羽織り物必須な冷え込み方でした。標高がある程度高いのか、カラッとした気候だからなのか。
翌朝は早起きして、昨日はあまり堪能できなかった街並みやドゥオモを眺めつつの早朝散歩。
朝も冷え込んでいたので、早々に戻ってきましたが、ご来光も拝みました。
その後はのんびりと朝食をとってチェックアウト。
オーナーには昨晩のお礼をしつつ、日本から持参していたお菓子をせめてもの感謝のしるしにとお渡ししました。
なんというか、ちょっと泊まった程度のラグーサですが、またシチリアに来られれば必ず寄りたい、滞在したいという街になりました。
人の温かみがすごくいいなというのはもちろん、街の雰囲気がとても良くて。後日、もっと有名な観光地であるタオルミーナというところへ行くんですけど、わたくしはそこよりも好きですね。
観光地化しすぎず、でも田舎すぎず、洗練されていて過ごしやすい。落ち着いていて、少し気高さのある雰囲気が気に入りました。そういえば、ゴミも落ちていない綺麗な街でもありました。
駐車場と、アップダウンの多さには辟易しそうですが、そこはぐっと我慢してでも訪れたい街です。
そういえば、有名なミシュランの星つきレストランもあるとのことなので、今度はそんなお店にも行ってみたいなぁ。(´ω`*)
最後に、遠くからの外観だけ楽しんで、近づかなかった大聖堂の写真を。上の、夜の教会の写真と同じ建物みたいです。どれだけでっかいんだ。(゚ロ゚;)
気温は低いのにブーゲンビリアが咲いていてちょっとびっくり。まあ、日中は暖かいからなぁ。でも不思議な感じだなぁ。
ラグーサを後にしたわれわれは、古代遺跡へと向かいます。
続く。