シチリア旅行のインデックスはこちらからどうぞ。
今回から旅程に沿って書いていきます。
で、やっぱりなるべく簡潔にまとめたいと思います。コロコロと意思が変わって申し訳ないです。m(_ _)m
もしよかったら、引き続きお付き合いくださいませ。
というわけで。
アグリジェントをスルーし、セリヌンテを満喫したあとに向かったのはマルサラという街。
あ、正確にはシチリア州トラーパニ県にある、マルサラという都市部。都市部といっても、シチリア島の中ではちょっとさびれた田舎風味かな、という印象でした。
ちなみにマルサラはここ。
島の西部に位置する湾岸の街です。
訪れるにあたり、「マルサラ酒」という酒精強化ワインで有名な街だと知りました。
酒精強化というのは、醸造の途中でアルコールを加えて度数を高くすること。実は、かのティラミスに使われるお酒、正式にはこのマルサラ酒とラム酒を合わせたものなんだそうです。
このマルサラの街、ガイドブックでも紹介されているのはたったの見開き 1 ページ。とあるワイナリーに行きたくてこの街に滞在したのですが、夫も「それがなければスルーした街」だったとのこと。
街全体でいえばそれなりの広さはありそうですが、観光地や宿、食事処はコンパクトにまとまっており、とても便利なところでした。

photo by 夫
このマードレ教会の前が目抜き通りとなっており、端から端までのんびり歩いても 10 分とか 15 分とか、そのくらいだったかな。周辺の観光はあっという間に終わります。
訪れたのが週明けということもあってか、観光客はほかの都市に比べて少なめでした。どちらかというと住むための街、という感じ。言ってみれば、日本の地方都市のような。
あ、われわれは行かなかったのですが「考古学公園」が一番の見どころのもよう。宿でざっくりとした街の説明があったのですが、宿のお兄さんが地図でグルグルと丸をつけるようなオススメ観光地であったことを付け加えておきます。
しかしまあ今回も道は狭いわ、駐車場ナニソレーな状態でございました。
あたりが暗くなってきた夕方、にっちもさっちもいかなくなって、無料駐車場にいったん車を停め、どうしようと悩むさなか土砂降りの雨。滞在中に遭った、唯一の大雨でした。まさに泣き面に蜂。
そんな雨がおさまった頃、宿のお兄さんが指定した場所はどう見ても有料駐車場。カードあるから大丈夫、ノープレブレム!と早口の英語で説明され、信頼するしかないと割り切ることに。大丈夫かしら…。
不安を抱きつつ宿泊し、翌日はワイナリーへ。シチリア島では最大手のワイナリー、「ドンナフガータ」に行ってきました。
その様子はこちらに。
ワインブログでは触れるのをためらったので書きませんでしたが、ヨーロッパ各国から集まったという女性 4 人組の自由さもツボでした。
こそこそっと試飲のワインをみんなに手酌して「ナイショね♪」とキュートにウィンクしてみたり、勝手にスマホの充電したり。いいのかなぁ、と思いつつ、なんか大目にみちゃおっかな、と思える不思議な女性たちでした。
みんな、素敵な人たちでした。(´ω`*)
マルサラではワイナリーだけでなく、もちろん街の散策も。

photo by 夫
またも街中に突如として現れる遺跡。ひびの入った部分もあるガラスの柵、金属の手すりでガードされ、上から見下ろせるようになっていて、案内板もありました。
写真の奥に見えるのは小学校のようでした。
で、この街の食事がまたよかった!
夜、なんとなく入ったお店が大当たりでして、気に入ってしまって翌晩も訪問。
その日のお昼には、日本カルチャー大好き!来月日本に行くよ!某有名アーティストにロンドンでインタビューしたんだぜ!これ写真(といって Facebook の写真を見せてくれた)!ね!本当でしょ!という熱いウェイターお兄ちゃんのいるお店で軽いランチを。これもおいしかったなぁ。
ランチでは、ライスボールが絶品でした。ごはんの中にミートソースのような具が入っていて、それを炊いたごはんで丸く包み、コロッケのように衣をつけて揚げたもの。何度か食べましたが、このお店がダントツのおいしさでした。
下の写真は夜に食事したお店で食べたデザート、カンノーリのオリジナル版です。
おいしかった。(´ω`*)
ようやく、お店での食事の様子をワインブログにまとめました。
そうそう、この街では結婚式の直後らしき新郎新婦にも遭遇!

photo by 夫
華やかというよりも、ほのぼの~とした心温まる風景でした。お幸せに^^
ちなみに、最初の写真の、街の中心にあるマードレ教会でのお式だったご様子。幸せをあやかりに、片付け中の教会に潜入しました。

photo by 夫
日本のチャペルとは本気度が違いますよね。当たり前か。
翌朝は駐車場でちょっとトラブル。
結局というかやはりというか、違反切符を切られておりまして、どこそこに納めに行きなさい、ということを伝えようとしているイタリア語オンリーのおじさん。
おじさんは駐車場でチケットを売っている様子。親切心で教えてくれたのかなぁ、アジア人目立つし。切符を切ったのは、たぶん警察。
言ってることは理解できたけど、なんか素直に払うのもなぁ、そもそも駐車場は無料で宿を予約しているわけだし、と向かったのはチェックアウトした宿。
そこでピラリと紙を見せたら「OK, OK」とお兄さんが紙を受け取りましたので、そのまま宿を後に。なんだかうやむやなので後日請求がきやしないかと様子見している所でございます(※)。
黙って払っていたら、それでよしになってたんだな…と考えると、ちょっと複雑でした。たしか 28 € と書いてあったと思うので ( 1 € ≒ 113 円くらい)、バカにできない金額ですよね。
その後は次の目的地に向かいながら、塩田を観に行きました。

photo by 夫
マルサラの街は、塩の産地としても有名でして、地元で行きつけのピザ屋さんが使っている塩を発見。
価格を見たら、1 kg で 1 €。日本ではその 5~6 倍で売られているのだとか。お土産に…と思ったんですが、1 kg という負担重量がのちに響いてきそうでしたので断念しました。
その塩はパッケージにフラミンゴが描かれているもので、なんでイタリアでフラミンゴ?と疑問だったのですが、塩田近くの池にフラミンゴが何羽もいるのを発見!実際に生息していたのか…!!と衝撃でした。
マルサラ酒や塩という有名な産物はあるのに観光客は少なく、華やいだ雰囲気というよりも住んでいる人たちの生活の息遣いを感じられる街、マルサラ。
こじんまりとした大きさと、人の温かさと適当さ、生活感がダイレクトに伝わってくる街の様子がお気に入りとなりました。まあ、あとは駐車違反の請求が届くかどうか次第ですけど。笑
それでも、シチリア島を再訪するのならこの街にも立ち寄りたいと思うほどには、好きです。
塩田を後にしたわれわれは大感動のセジェスタへと向かい、その後はシチリア島最大の都市、パレルモに向かったのであります。
続く。
※レンタカーを調べて、請求が日本に来ることもあるらしいのです。3~6ヶ月経過して、忘れた頃にやってくるというウワサ。何かあれば追記します。( ̄m ̄*)